白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18
第3章 消せない昔、消えない今(前)
このままじゃマズイ
それは分かってるんだけども
「全然汗臭くなくね?
甘い匂いがシマス…
つーか、姫凪ちゃん
ちっちぇ~…可愛い…」
やっちまったァ!
腕を巻き付けて
細っこい身体を抱き締めてしまう
『…い、や…!』
藻掻く度に柔らかい感触が
俺の身体に伝わって
「…よく彼氏我慢出来てンね
処女とかマジ?
食いたくて仕方ねぇんだけど…」
いざって時に役に立たない
狼魂がウズウズムラムラして来る
そのまま床に押し倒そうとした足が
「俺も…ぅ…!」
「煩悩退散。クロやり過ぎ
てゆっか…姫凪死んでない?」
不穏な言葉と共に蹴られた
「へ?!お、おい!姫凪ちゃん!?」
そういえば抵抗されなくなったし
声も途絶えて…って!駄目だろ!?
ガバッと身体を離すと
ヘナヘナと床に腰を落として
放心状態の姫凪ちゃんが
『…ヤダ…黒尾さん、嫌い…
信じられない』
小さい小さい声で呟く
ガッツーンなんて生易しいモンじゃあない。