白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18
第3章 消せない昔、消えない今(前)
「一応保健室で冷やして貰いなさいよ、と。」
オデコを押さえて悶てる姫さんの手を掴み
グイッと自分に引き寄せる
『え!?黒尾…さん!?』
うわっ!思わず手繋いじゃったよ!
ど、どうする?!離すか!?
メッチャ嫌がってね?!
『あ、あの…大丈、夫ですから』
離したくなくなる
その顔は反則だと思いマス。
「お姫様抱っこしたら
活造りの魚みたいに暴れそうだから
コッチで我慢しますぅ
大人しく手当てして貰いなさい」
必死に慣れてる風な黒尾パイセンを演じ
ぐんぐん足を保健室に向かって進める
『は、離して…一人で歩けます!』
「はいはい。
保健室に無事着いたら離しますよー」
冷静ぶって話しながらも
軽く思われてやしねぇかとか
繋いだ手が汗ばんでやしねぇかとか
頭の中はプチパニック状態だ
その上
「あー!クロ先輩~!
今度お茶に付き合って~!」
「あ、私も!カラオケ行きたい~
連れてって~!」
今来る!?今言う?!
このタイミングとか
オニか!
誤解されたら一生恨んでやる!