白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18
第3章 消せない昔、消えない今(前)
よ、よし。
この調子でグイッと迫って
なんとか俺の顔と名前だけでも
覚えて貰って…
そんなお笑い芸人の
最初の挨拶的な事を思いながらも
「男嫌い?そりゃ勿体無い
俺が直してあげようかァ?
てゆっか口説きたいって言ったら
どうしますー?
なァ、聞こえてますかァ?
そろそろ名前教えてくンね?
口説くには名前って不可欠だと
思うんですけどね」
必死にイイ男めいた言葉を
投げ掛け続ける
あんまり自分からいく事はないけど
こんな感じで軽く誘うと
向こうも軽いノリで…
『からかうなら別の人にして下さい!
身の丈は分かってるつもりです!
分不相応な彼氏も
こんなんだけど居ますから!
お構い無く!!
…ギャッ!』
来て…くれないどころか
大打撃!お互いに!!
彼氏居ンのかよ…マジか…
ショックがデカ過ぎる
しばらく立ち直れそうにないぞ、コレ。
タスケテ研磨クン……。
いや、待て。
助けを求めるのは後だ
「オイヨイヨイ…
こんな所で頭打つやつ
小学生以来、久々に見た…
うわ、タンコブ出来るやつじゃね?」
オデコを強打した姫さんを
助けるのが優先だぁな?