白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18
第3章 消せない昔、消えない今(前)
研磨の【焦るな】令から数日後
俺は焦るしかなくなる
なんでって…
たまたま通り掛かった廊下に
あの子が居た!
こ、これは運命なのか!?
いや、焦るな、黒尾鉄朗。
研磨に言わせれば
"同じ学校に居るんだから
偶然合ったり見たりするとか普通"
ってヤツだ。
でもここで素通りするには
勿体無さ過ぎる
ここはハンカチでも落として
拾って貰うとか言う
古典的な手で…とか、なんとか
色々張り巡らせた姑息な手は
『どーしよー…
頭パンクするー…!!』
「な、なんだァ?!
大丈夫か?顔色悪ぃけど…?」
想像より甘くない声で
頭からぶっ飛んでしまった
つーか!声掛けちまった!
『…?』
振り返ったァ!
やば…い。
やっぱりドンピシャでタイプだし
「えっと…一年だよな?
保健室行くか?」
『スイマセン!大丈夫です!
全然余裕!前前前世から
身体だけは丈夫だと親に……』
この慌て方…
なんつーか…控え目に言って
可愛過ぎるっっ!