白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18
第3章 消せない昔、消えない今(前)
「と、とにかく!
あんまり拒否り過ぎても
なんか感じ悪いしさ!
身を任せてみたら?
あの先輩だもん!
絶対ドキドキしてトロトロだってー」
明るく笑うサクラに頷き
トイレから出る
用事があると言うサクラを見送り
『そんなに簡単なのかな…
分かんないなー…』
ボーッと窓の外の雲を眺めた
放課後映画見てお茶して…
もしくは映画見た後すぐに…
『どーしよー…
頭パンクするー…!!』
予想出来る展開に悶える私の背中に
「な、なんだァ?!
大丈夫か?顔色悪ぃけど…?」
聞き覚えのない声が届いた
振り返ると
背がスラッと高くて
独特の型が付いてるけど
綺麗な黒髪
「えっと…一年だよな?
保健室行くか?」
低くて色気のある声が
ユックリ頭の上に落ちて来た
『スイマセン!大丈夫です!
全然余裕!前前前世から
身体だけは丈夫だと親に……』
顔を覗き込もうとしてるのか
下がって来た顔に
更にパニクる私を見て
切れ長の目が少し丸くなる