白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18
第3章 消せない昔、消えない今(前)
「…死ぬほど仕事してキマス
キミは体力しておく様に!!」
分かりやすく機嫌を直した鉄朗が
グンッと身体を伸ばして去って行く
いつもと同じ光景
いつもと同じ会話
一つだけ違うのは
私の頭に蘇った記憶
及川さんとの?
…違う
さっき感じた
【この感じどこかで…】の答え
それは鉄朗とまだ
恋人になる前
私がまだ悩みを一人で
抱えてた時まで遡る
それは音駒高校在学中の事。
「姫凪ー!
今日のデートどこが良い?」
この人は彼氏のトモノリ
そう、鉄朗と付き合う前の彼氏
鉄朗には負けるけどイケメンで
人当たりもよくて人望もあった
鉄朗とトモノリはクラスメイトで
結構仲も良かったと思う
音駒でもカナリ人気があって
"付き合って"って言われた時は
夢じゃないかって
思ったくらい嬉しかった
凄く良い人
凄く良い人なんだけど
最近悩みがある
付き合ってたら避けられない
事に関する悩みが。