第1章 伝説の始まり
「友達って……私草鹿出身だけどいいの?」
統学院での人間関係しか知らない私は、友達と聞きすごく不思議なムズムズした感じがした。
「そんなのここじゃ関係ありません!! また、会いに来てください。待ってますから!! 」
「緋真さん……」
「緋真って呼んでください。ね、仄」
そう言って緋真さんは悪戯っ子のように笑った。
「っつ ……うん! ひ、緋真!! また来る……ね!!」
そう言って手を振り帰路についた。
統学院の寮に付いた私は買ってきたものを整理し、ベットの上に仰向けに寝転ぶと彼岸花に語りかけた。
「ねぇ彼岸花、私初めて友達ができたんだよ……。とっても可愛くて優しい子でね……。」
眠りに落ちる感覚の中で『あとは夢の中で話そう。』なんて考えながら意識を手放した。
しかし、また夢に出てきてくれると思っていた彼岸花はその日の夢に出てくることは無かった。