第1章 Sid~極上の女~
シドが体を少し起こし、
ベッドサイドの時計に目線を移す。
「もうこんな時間か…」
そういうと目線を再び私に移す。
「誕生日おめでとう、アヤセ……」
「!!!」
「もう12時回ってた。お前の誕生日だろ?」
「…そ、そうだけど
………知ってる?」
「あ?」
「会ってから初めて名前呼んでくれた…」
「そうだったか?」
「うん…」
涙がこぼれてきた。
「なんで泣くんだよ。ほんと訳わかんねぇ。」
シドが優しい目でみつめている。
「だ、だって嬉しい……」
「そ。」
そう返すとシドは耳に唇を当ててきた。
そのまま…
「アヤセ…」
囁かれる…
「んっ」
「アヤセ…」
シドの低い声が優しく脳に響き渡る…
片手を握られた。
「アヤセ…愛してる」
涙がもっともっと溢れてくる…
会えない時間を埋める、
とても濃い2人の時間…
甘く甘く溶かされる…
「シド…」
ぎゅっと抱きつく。
「ありがとう…。」
そう言って、私からキスをした。
唇を離すと、
すぐにシドから押し倒すようにキスをしてきた。
「んっ…」
「好きだ、アヤセ…」
「うん…うん…」
幸せな時間と、
溢れる愛と、
このシドの温もりを胸いっぱいに感じとる…