• テキストサイズ

【100プリ】*Lovers Birthday*

第1章 Sid~極上の女~


そのとき料理が運ばれて来た。

ほかほかと湯気のたつ
その料理にヨダレがでそうになる。

「ほら。」

シドがスプーンを渡してくれた。

「あ、ありがとう…」

受け取って、料理を口に運ぶ。



美味しい!!!



その瞬間……

「うう……」

頬に涙がつたう。

「ヒック…ヒック…」

「は!?なんで泣くんだよ!?」

「お、美味しくて…」

とはいうものの、自分でも分からなかった。



本当に美味しかった。

そういえば久しぶりに
ご飯が美味しいと思った。

ほかほかの料理に
心の何かがゆるゆる溶かされた。

シドに会えた。



よくわからないけど、
もうなんかいろんな理由が
一気に浮かんだ。

そのとき前からクスクスと笑い声が聞こえた。

涙の顔で見上げると
バーテンダーのおじさんが
微笑んでいた。

「プリンセスアヤセ…ですよね?」


あ、バレてる。


「私たちは幸せです。
ウィスタリアに頂いたプリンセスが、
こんなに素敵なプリンセスだなんて。

素直なことは一番の宝ですよ。」

「あ、ありがとうございます…」

恥ずかしくて顔が赤くなる。

「ときにシド、
もうあなたのものに
なってしまったのですか?」

「えっ!?」

バーテンのおじさんを見てシドを見る。

相変わらずのニヤリ顔で

「ああ。いい女だろ。
まだコレだけどな。」

そういって人指し指を口に当てた。
 


おじさんと知り合いのなの?
その前にサクッと交際を
教えちゃったけど…。



「あなたは昔から
いい女には目がありませんね。」

「そんなかでも極上だぜ、こいつは。」


なんにそれ、恥ずかしいけど
ちょっとうれしいし…。


おじさんはまた笑う。

「何となくわかる気がします。

そうだ、今日個室が空いてますが、
移動しますか?

プリンセスだとバレたら大変でしょう?」

「ああ、そうだな。頼む。
ほら、行くぞ。」

そういってシドは
私とイスの背もたれの間にあった
私のバッグを掴み、イスを立った。

2階にあると思われる個室へと
スタスタ向かうシドを慌てて追いかける。
/ 84ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp