第65章 千年血戦篇
事の仔細としては、尸魂界側も伝令で伝えてきたこと以上のことはわかってはいなさそうだった。
じぃ先生は平静に見えるが.......
雀部長次郎副隊長は山本元柳斎重國に忠誠を尽くしていた。彼の実力ならば隊長職だって務められたはず。しかし頑なにそれを拒み、山本元柳斎重國を一番傍近いところで支えることを己の使命として、そして死んでいった。
「引き続き厳戒態勢を続けよ。次の議題、隊葬について」
「その前によろしいですか。」
現世でのことを報告する必要があるだろう。
「同時刻、現世空座町にて死神代行黒崎一護とドイツ語由来の言語を扱う破面と思しき男との数分間の戦闘がありました。その件についてご報告したく。」
「お主からの報告が上がっておったのは知っている。資料に目を通す暇が無かった。ここで説明せよ。」
「かしこまりました。男には破面のような仮面が着いておりました。しかし、黒腔が開かれた形跡などは無く、撤退していく様子を見ておりましたが、影のようなものが隠すように.......」
「儂の見たものと同じだろう。」
「ふーん、そうなると彼らは穿界門や黒腔などを使うことなく、現世にも渡ることが出来る、しかも誰にも察知されることなく。佐伯隊長、聞くまでもないけれど、黒崎一護君は無事かな?」
「無傷です。破面のような男の戦闘力は低いとは言い難いですが一護を倒すには実力不足。それにも関わらず煽っているようでした。そして、卍解をした際に彼は動きをみせましたが、特に何も起こらず。男の方も『卍解を封じられない』などと叫び、動揺している様子でした。以上です。」
「卍解、ねぇ。雀部副隊長の最期の言葉.......もそうだったかな。彼の卍解は封じることが出来なかった、これは大きなヒントになりそうだ。」
「浦原喜助により戦闘中の動画撮影の依頼がありましたので私のスマホにデータがあります。総本部には送信済ですが、十二番隊、技術開発局にも必要ならばお送りします。」
「独自ルートで映像は持っているが、阿近に送ってくれたまえ。」
「承知しました。」
その後は雀部副隊長の隊葬の予定がおりてきた。