第65章 千年血戦篇
無事に十三番隊の行木さんも目が覚めたと連絡があった。
もう少ししたら、2人の様子を見に行ってもらおうかしら。
「完現術の方は手強いですね。赤髪の女の子とちょっとだけドンパチしてしまいました。」
「彼女はそれが正常だから。むしろ受け入れ態勢になったら要報告ね。黄印は異常なし?」
「本部へ偵察に行きましたが変わった点はなかったように思います。」
「アリカも特に変わったことはしていないようね。よーーーし、今日はひとまず待機でいいわ。昨日のこともあるから、虚が出たら、我々で対応出来るようにしておこうね。」
皆が各々の時間を過ごす。隊員にとってはこれが楽しい時間らしい。現世に赴くことは私で言う、宇宙旅行のような感覚。はしゃぎにはしゃいでしまう隊員もいる。
私は浦原さんのお手伝いでもしようかと、研究室へと赴いた。
「特にしてもらうことはないっスけどね〜」
悲しきかな、戦力外通告。
「ふーん。……今度はどんなものを作ってるんですか?」
「今はこれと言ったものは作ってませんが、アイデアがね、湧いてくるんスよ。使えるかどうかはともかく、時間ある時に暇つぶしに試作品作ってみたり。今はそんな時期ッス」
「ふーーーーん。……ん??」
喜助さんも私と同じ方向を見た。
「ポインティさんも気付きましたか?」
虚でも死神でもなさそうな知らない霊圧を感知した。
「一護の家に妙な霊圧が近付いてますね。」
喜助さんがモニターを見ながらタイピングを始める。映し出されたのは文字と数式の羅列。
「……穿界門などが開かれた形跡はないっスね。」
「だとしたら完現術とかかな?知ってるものじゃないけども。」
「黒崎サンの霊圧と合流したっスね。」
「おおおおう、すんごい速さで移動してる。」
しばらくすると、2人の霊圧が止まった。そして荒れ始める。
「戦闘してますよね、なんでぇー。」
顔を顰めつつ、キリちゃんに電話をかけた。
「キリちゃん、この霊圧感じてる?西の方向で、黒崎一護の霊圧と一緒にあるの。掴趾追雀してみ?……捉えたね。そうそうそれ。一番隊の出番かもしれないから行っとこうか。」
「口を出すことは控えたほうがいいかと思ってはいますが、ポインティサンおひとりの方がいいかもしれません。」
「キリちゃん、折り返す。」
通話を切って喜助さんにその真意を聞いた。
