第65章 千年血戦篇
大人数での任務の時のために雑魚寝できるよう大きなプレハブ小屋二つ買っておいたし、大きいテントも増量した。しかも寝袋は全員に支給。どんな任務であろうと敷布団掛布団はある状態で眠れるわが隊のなんとホワイトたるや。
ひろーーーーい勉強部屋の端っこのひと区画を間借りし、水道電気WiFiのインフラ整備までして頂いた。タダではなかったです。もしこの部屋を修行等で使い、邪魔になると判断されたら一時撤去されることになっている。雨が一瞬で撤去も組み立ても終わらせてしまうので、浦原商店と懇意な仲でなくなれば、この区画が撤去される。レンはそれを恐れている。
かつて五席以上で現世駐在任務をしていた時、女子用に商店の2階に部屋を作ってもらっていた。私は基本的にそっちで過ごす。隊長が近くにいない方がみんなも休めるだろうし。
勉強部屋までの階段を上がりきって、2階まで続く階段に向かうと喜助さんが降りてきた。
「十三番隊の方、どうでしたか?」
「織姫さんがいるからね、目覚めさえすれば大丈夫。」
「そうッスか。」
喜助さんはまだなにか私に聞きたいことがある様子だった。
「ポインティさん、落ち着かないって顔してますね。」
「うん。流魂街で魂魄の行方不明ないしは消失が確認されてたんだって。その調査に十一番隊が向かってるって伝達伝令があったの。」
「魂魄消失……」
喜助さんは少し考えている素振りをみせた。
「今日は何だか変な感じがする。ザワザワしてる感じ?落ち着かないの。嫌な感覚とかじゃなくて、この身で何かを感じてる。」
「この事態を身で感じられるポインティさん、流石ッスね。」
喜助さんのことを見上げた。何か知ってるんだ。
「虚が大量に消滅してます。この空座町だけじゃない。あらゆる場所で。」
「消滅?」
「明日もこの調子だと、現世と尸魂界の境界が崩れて均衡が保てなくなる。」
「尸魂界が知らないはずない、どうして私に何も言ってこないの。」
「少なくとも十二番隊は知っているでしょう。」
十二番隊、技術開発局。そういえばレミリアちゃんが呼ばれたのも関係あるのか?
「恐らく策は講じている。総本部が伝達伝令にこの件を載せなかった理由はわかりません。指示があれば動けるようにだけしといた方がいいっスね。」
「わかりました。」
「アタシも色々準備しときますか。」
