第65章 千年血戦篇
「虚ってそんなに強かった?」
傷は治っていたけど意識失うほどの怪我なんて。一般隊士とはいえ彼らは現世任務に適するとして選ばれた実力者だ。あんなにあっさりやられるなんて。
「でかかったけど、大したことはなかったぜ。まぁ、結構な数はいたけど。」
「そっか、数ね。今日が現世初任務の一般隊士ならこうなるのも仕方ないのかな。」
「気になることがあるのか?」
「いや……多分関係ない、気のせいだと思うし。」
二人の実力を知らないし、くるまさか?いもやま?とかいうルキアの後任の人も、そんなに実力あるわけじゃなかったし。もしくは不意打ちにあったのかな。
「大丈夫なのか?」
「うん。2人のことお願いしていい?」
「そのつもりだった。」
「じゃ、宜しく。」
浦原商店に戻ってすぐ十三番隊に連絡を入れた。
その後、キリちゃん達と合流して明日の仕事の打ち合わせをした。
「完現術者たちはね、私が行ったらすぐ逃げるのよね。もう霊圧で覚えてるみたい。」
「それでは、私達で行きます。」
「私はアリカのところに行くわ。そうね、家に行って何か悪いことしてないかも見ようかな。じゃあ残りは黄印の施設に。」
「こちらで班分けしときます。」
「じゃあ、夜勤帯の二人はよろしく。今日は虚が出たら行ってあげてね。あとのみんなは明日に疲れ残さないように寝てね。」
プレハブ小屋を喜助さんに許可を得て用意した。任務中でも心休まる時間は大切。故に個室があった方が良いだろうとかなり良いものを購入した。
プレハブ小屋の玄関を開けると、狭い廊下が伸びている。左手に引戸が3つ。鍵がかかるようになっている個室で空調設備と換気設備の完備、下足箱と小さい机、コンセント、それからベットが置いてある。窓も勿論あるが一日中明るいこの勉強部屋の特性上、寝る時は遮光カーテンは必須だ。一度ここで寝てみたが雨戸を閉めれば、室内に明かりは入ってこないので気にせずに眠れそうである。奥の四つ目の扉がトイレ、廊下の奥の扉がシャワールームになっていて、割とプライベートが守られる空間だ。
そのプレハブ小屋が合計四つ。バスルームのプレハブ小屋が男女ひとつずつ。それからキッチンのプレハブも1つ。防音では無いので快適とは言い難いが、テントで喜んでいた彼らだ。プレハブ小屋なんて高級旅館だと言わんばかり喜んでいた。
