第64章 original~如何にして個とするか~
「いや、いけるかなぁと思って……」
こんな会話どこかでもしたな?いや、あれは現実ではない場所での話か。
「いけるわけないやろ!花に包まれんかったら、塵になっとったわ!」
「そしたら、大抵の敵はあれで倒せますねえ」
「せやな、火力はかなり高いな。」
平子さんが仮面をクイッと持ち上げた。
「……平子さんってそうやって仮面外しますよね。外せるもんなんですか?」
そう言って目の周りにある仮面を触ってみる。かつて平子さんに「マジシャンみたい」と言われた仮面。
「うぇっ!外せた!!!着けれた!!!!」
鼻から下を覆っている仮面にも触れる
「外せた!!!声かわった!!着けれた!!声変わった!!!」
「忙しないやっちゃな」
鏡を取りだしてみる
「え、白目が黒い!!!」
「今気付いたんかいな。せやで、俺とお揃いや。」
「仮面の軍勢みんなそうだからそうなのかなと思ったけどやっぱりそうなのか!」
「ポインティちゃん!虚化解除しとこかー」
何人かの霊圧が近付いてくる。
「俺も遠慮しとんねん、俺らが一旦抜けた理由には誤解があったとはいえ、これ付けて戦うん体裁悪いやろ。ましてや俺、隊長やし。」
「体裁悪いとは思いませんけど。」
虚化解除した瞬間、汗が吹き出てきた。僅かに呼吸が乱れる。
「……ふぅ。よし、整った。」
「虚化保持できる時間は俺らとそう変わらんみたいやな。解除後の疲労感については体力つけてくしかない。エナジードリンク切れみたいなもんやからな。」
「アフターフォローサービスに期限はありますか?」
「あらへんよ」
間もなく、レンと共に総本部の隊員がやって来た。
「困りますよ!隊長方の霊圧は大きいんです!結界を張っていたのならともかく、周囲に影響を与えかねない場所でドンパチやられちゃあ、取り返しのつかないことになりかねません!総本部より、この件については」
「なんやこの霊圧」
「更木隊長ですね」
「……隊長たちの霊圧を感じて、混ざりに来たんじゃないですか?」
レンの言葉に私たちは青ざめた。
「総本部の兄ちゃん、すまんかったな!今度からは別んとこでやるから、堪忍な。ほな俺、職務もどるわ。」
「平子隊長、困ります!」
「私も午後から四番隊で回道の講座を受けるんだ〜!総本部さん、じい先生にごめんなさいと、伝えておいてください。レンいくよ!」
