第64章 original~如何にして個とするか~
「私と話してるとき、蓮美がチラつく、それがないから蓮美人格と話している時はすっきりするって。」
「なーにーそーれ!!」
天月ちゃんがリンの口を抑えた。
「ね?余も蓮美氏とは親交があったんですけど、そりゃ、一番隊配属直後は『転生者にしても似すぎだな』とは思いましたよ!私は交流が浅かったから、蓮美氏の延長線上にポインティ隊長がいる、そう言う感覚ですよ。」
「すっきりという表現は些か気になります。」
「私と話してるとモヤモヤするみたい。それに私にストレートな言葉をくれないのは年齢のせいでは無かった。泣きそう……」
「可哀想な隊長!ティッシュですよ!」
「あの人は多分、蓮美が好きなんだよねって、あんなに、態度違ったらさぁ……そりゃもう、いや、嬉しいよ?だって私蓮美だもん。自覚あるもん。私が蓮美だってせっかく受け入れたのにさ、喜助さんは私を通して蓮美みてたんだよきっと。嬉しいよ?私蓮美だから。」
「ややこしいわね。」
「私は、どう頑張っても、喜助さんの望む蓮美にはなれない。現世で生きてきた十数年間を否定してしまう。でも私にとっては"今"は大切なの。誰にも否定されたくない、それが私自身であっても。喜助さんにはそれも含めて認めてほしかった。」
「その想いが、怒りとなっているんだな。苦しいかもしれぬ。しかしそれも、浦原を想うがゆえのことだ。辛いことはここで吐き出せばいい。」
「ルキア副隊長のゆーうとーおーり!」
「えっなんで喜助さんも、そんな態度とったん?って思わない!?人の気持ち考えられる人やと思ってたんやけど!!あのときの瞳、ここにいた時には毎日、向けてくれていたのに!!」
「難しいわね。貴女自分自身に嫉妬してるわ。」
「『恋敵は自分』韓流ドラマにありそうですね。」
「あっ、わかる〜!」
レミリアちゃんと乱菊さんがなぜ韓流ドラマを知ってるのか気になるところではあるが。