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【BLEACH】

第64章 original~如何にして個とするか~


「好きだけど、腹立つ、悔しい、悲しいって感じ。」
「ポインティ隊長は、あの一件以降、感情の起伏が無くなったと言ってましたね。卯ノ花隊長もおっしゃっていましたが、トラウマから来る心因性の精神的疾患の可能性があると。強いストレスで時が経っても恐怖を感じ、それから守るために無意識のうちに感情を鈍くすることも一つの症状らしいです。」
「では、ポインティはその病を患って恋心を失ったと?」

ちゃんと診断されたわけじゃないから曖昧な話題は避けておきたい。

「蓮美と私は同一人物なんだけど、でも人間として生きてきた時間を否定されている気がするの。」
「蓮美とポインティは同一人物。このメンバーだから言うけど、ギンを慕ってたのもそういうことでしょ?」
「そういうことなんですよ、乱菊さん。ギン隊長や喜助さんを思う気持ちは全て蓮美の影響なんです。」
「蓮美もポインティも同一だと自身が自覚しているなら、それはあんたの気持ちじゃない。別人だとあんたが思うなら違うんだろうけど。」
「別人かもしれないと思っていることが問題なんですよね!」

「皆さん本題はここからですよ。言ってやってください。あの男の愚行を。」

天月ちゃんが一番怒ってる。

「蓮美人格の時に、普段言ってくれなかった好きとか愛してるとか、ストレートな言葉をかけてくれました。」

空気が一瞬にして重くなった。

「蓮美人格のときに、喜助さんが私のことを……昔と同じ眼差しで見てくれたんです。彼にとって、佐伯人格は不純物なんだと思います。彼の中にある蓮美との違いを感じてしまったのでしょう。……これは平子さんと夜一さんにも気付かれました。」
「二人って魂魄の性質も構成も全く同じなんでしょ?生まれ変わりよりも生まれ変わりだって。というより同一人物だって科学的にも証明された。そんなに違うの?」

乱菊さんが眉間に皺を寄せた。

「なにより、今までは浦原殿自身もそう認識してましたよね。……確かにいまの隊長は子どもなので幼さはありますし、外見も発達途中ですけど……私には変わりなく思いますよ。」

レミリアちゃんがコーヒーを啜りながら言った。

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