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【BLEACH】

第64章 original~如何にして個とするか~


「私、魂魄最深部まで損傷があって。そのせいか私の魂魄の記憶がバグったらしい。蓮美の成分が強い私と、16年生きてた私とでバッサリ別れちゃったの。」
「貴族生まれ以外は皆、魂魄の記憶は持っている。きっと私も出は流魂街だから、ポインティと同じことがおきれば人格が2つ生まれるかもしれん。」
「あたしたちは、あんたみたいに魂魄の性質や構成が同じではないから、はっきりとした人格は生まれないかもしれないけどね。」

流魂街出のルキア、乱菊さんがポリポリとハッピーターンを食べながら答えた。

「魂魄の記憶を保持する『核』は変わらずとも、循環の度に変化します。だから『核』を元に再構築された魂魄はもはや新しい魂魄と言えるでしょう。そうして、現世へ流れていくものです。魂魄の記憶は自我に影響を及ぼさないことはそういうことですよね。」
「『行ったことない場所を懐かしいと思う気持ち』『気の合う人』『特別こだわりを持っている物』そういうのは前世、つまり魂魄が保持する記憶が影響していることがあるって直子さんが言ってた。」

「私たちみたいな貴族生まれには魂魄の核はあっても記憶はないってこと?」
「過去世がないから、そういう因縁が無い。流魂街の魂魄がリメイク版、貴族の魂魄はニューってかんじ?」
「それで、ポインティはふたつの人格が生まれたことと、浦原との関係悪化につながりはあるのか?」

「私が喜助さんのこと好きなのって、蓮美由来のものって思ったんだよね。つまり、過去の私は本当に私なのかな、って疑問に思ったの……。まずそれがひとつ。」
「大問題じゃないですかー!!」

ばんっ!とリンが机を叩いた。

「隊長、稟議書です」

と同時にレンが入室してきた。

「一番隊で判子文化無くそうと思ってるんだけど。」
「勤務時間のはずなのにお茶会してるの目を瞑ってるんです。ここ、おねがいします。」
「はい、どうぞ。」
「ありがとうございます。扉のプレート会議中にしときますね。」
「優秀な部下ね〜」

レンが退室したのを確認してから話し始めた。

「……それがさ、佐伯人格の時、喜助さんにトキメキをあまり……感じなくて。」
「浦原喜助にトキメキ感じるところあるかという議論がしたいところですけど。」
「今はどうなんだ?」
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