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【BLEACH】

第63章 original〜尸魂界西梢局篇 散〜


「そう言わないでください。……すんません。アタシの言い方が冷たかったスかね。」
「いいえ、そういうわけじゃないんです。」
「真剣なんスよ。貴女を助けるために。余裕ないように感じるかもしれませんが。」

確かに、喜助さんは今まで見てきた中でも真剣そのもの。ピリついている。ピンチな時でも余裕ないような感じは見せなかったのに、今の彼は余裕がない。寸分の隙もなく気が張っているようだった。

「……隠していても仕方ないッスね。魂魄を治す方法は理論的には可能ッス。否、出来るとは思います。先程、貴女の霊力が染み出した血と、ミイラの体内に入れられたという血を全て採取して来ました。そこから貴女の霊子を抽出します。霊力に関してはそれを貴女に返せば問題ないでしょう。しかし、魂魄の外壁についてはこれから修復方法を探します。もしかすると霊力を戻せばその霊子が穴を埋めてくれるかもしれませんが、成功しなければ戻した霊力も定着しません。」

既に思い出している蓮美の時の記憶で、参考になりそうな出来事があったのを思い出した。

「私が藍染の配下に魂魄の一部を奪われた時、取り返した魂魄をひとつに戻してくれましたよね。あれとは方法が異なるのですか。」
「はい。藍染がどのような手を使ったのかわかりませんが、奪われた魂魄はその質量に変化があっただけで傷はついてませんでした。だから離れた魂魄も元の魂魄も形を留めていた。だから二つ魂魄は引かれあい、元の魂魄に戻ることが出来たんス。」
「魂魄自体が傷付いている、それを修理する方法はない、と。」
「理論上可能としか。前例がないんスよ。それに聞けば崩玉の力もいつまで持つか分からないと来た。時間があるわけじゃない。それまでに貴方の魂魄が持たなければ、死にます。」
「そうですよね。」
「落ち着きすぎではありませんか?」
「感情の起伏があまり無いみたいです。」
「そうっスか。では、アタシは研究室に籠ります。血液からの霊子抽出に関しては四番隊と、技術開発局にお願いしたのですぐに終わるでしょう。」
「鼠とか羽虫とか他の人の血に混じった中にあった霊子をまたこの中に入れるのなかなかの抵抗がありますね。」
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