• テキストサイズ

【BLEACH】

第63章 original〜尸魂界西梢局篇 散〜


喜助さんが帰ってきたのは12時間以上経ってからだった。

「すんません、長く空けてしまいました。」

喜助さんが布団の四隅に黒く光沢のある石を置いた。

「これが霊圧遮断の代わりになります。休んでてください。」
「では、何かあれば。」

テッサイさんが部屋を離れた。

喜助さんは黙って私に機械を翳して、モニターに映ったデータを見た。

「貴女の言った通り、魂魄の外壁が溶けだし、一部内部までの通じている穴もあります。本来魂魄は外壁が壊れると、蒸発、霊子となって霧散するところを貴女はこうして形を保っている。となると考えられるとすれば崩玉の力を利用した。そうですね。」
「そうみたいです。」
「僕の鬼道を突破したんスか。」
「……蓮美が、」

それだけ言うと、彼は明らかに表情を変えた。

「そうッスか。」

低い声でそう言ったあと、データをじっと見つめた。

「結論から言えば、崩玉の力が無ければ貴女はもうこの世に霊子となって霧散してました。崩玉を利用したのは良い判断でしたよ。核を再構築するのは不可能ッスから。例えできるようになっても倫理的にできないでしょう。」
「自然の摂理の領域ですもんね。」
「アタシとしてもこの状況は初めてッス。慎重に事を進めたいと思うのですが。具合はいかがっすか。」
「崩玉は今は封印状態です。一瞬解放して得た力を魂魄を保つ力に変えたので、いつまで継続されるか分からないです。」
「早いこと取り掛かりたいッスけど……」

と言葉を詰まらせた。

「貴方の手を煩わせることをしていますね。他にもしなければならない事もあるでしょうに。」

私はこの状況に酷く落ち着いている。というよりも感情の起伏があまり無いらしい。これも魂魄が溶けたことが由来だろうか、もしくは蓮美と乖離したことが原因だろうか。
/ 1032ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp