第63章 original〜尸魂界西梢局篇 散〜
「邪なことは考えてはならぬぞ。」
一通り笑い終わると彼女はそう言った。
「"だれ"に言ってるんですか。」
「お主にじゃ。」
彼女、見抜いたのかな。
「まぁお主は大丈夫だ。魂魄のことだけ考えとけ。雨が苦戦しておったからな、儂もお主の肉体の洗浄を手伝ってくる。」
蓮美要素の強い私が前に出てるのは良くない。というか、平子隊長も夜一さんもそんなに釘刺さなくてもよくないか?と不満ありつつ、目を瞑った。比較的安定し始めたからそろそろ私は奥に行っても大丈夫だろう。
「起きれる?」
「本当に本当に乖離しちゃったの……?」
魂魄内部で乖離してしまった私たち。魂魄の記憶そのものたる私と切り離された彼女には今、過去の蓮美からの干渉などが全く無い状態にある。
「乖離したけれど、私は貴女で貴女は私。魂魄が正常になればまたひとつになる。」
「喜助さんがなんとかしてくれるのかな。」
「それまで私が魂魄の形を繋ぎ止めておく。私の方が適任でしょう。」
それに、みんな私が前に出ていると不安になるみたいだし。
「ありがとう。」