第12章 暗殺事件
『答えは一つです。』
「待って、水月」
私は気配を感じた。
「砕蜂隊長、何か御用ですか。」
闇に隠れて砕蜂隊長が私をつけてきた。
「私に気付くとは流石というべきか。」
「……隠密機動まで引き連れて。なにか?」
「貴様、今何をしようとしていた。」
「中央四十六室へ向おうと。」
「何のために。」
「この一連の事件の裏にいる人物の手がかりがあると思ったので。」
砕蜂隊長は軽蔑するように笑った
「その必要はない。何故なら『一連』の事件などなにも起こっていないからだ。そして藍染殺しの重要参考人は今私の目の前にいる。」
「……は?どこに?」
「とぼけるな。……捕らえろ。」
隠密機動が私に刃を向ける。
隠密機動を下手に攻撃したくはない。
どうする。でもこのまま下がれない。
『一度このまま捕らえられた方が得策かと。』
『俺も同意見だ。ま、俺らとはぐれることになるだろうが。』
『ポインティは鬼道使えるし、問題ないでしょ!』
『百花乱刀で私の刃を分散させておけば、私だけでもそばに控える事はできます。』
「守護せよ、花月」
「抵抗意思の確認。強行を許可する。」
「百花乱刀!」
隠密機動達の服が破けていく。
「砕蜂隊長、私が藍染隊長を殺した証拠はあるのですか」
「お前の力があればアイツを殺すことも容易かろう。」
「それは少し嬉しいですね。ですがそれだけでは証拠になり得ないです。」
「中央四十六室の命令だ。私はそれに従うのみ。」
「その中央四十六室は全滅しています。」
「そのような戯言で惑わすつもりか、愚か者。」
私は抵抗をしなかった。
「斬魄刀を奪え」
私の斬魄刀は持ち歩く必要がない。
精神空間から出入りしている。
「お前は斬魄刀が消えぬ様に見張っておけ。」
「は。」
斬魄刀が離された。
私は拘置所へ連れていかれた。
『行き詰まりましたね。』
「そうでもないよ。捜査の目から外れて自由に動けるには死んだことにするのが一番、ってこと。」
私は手鏡を取り出した。
「リン、レン」
「隊長!隊長、何したんですか!拘置って!!」
「藍染隊長殺害容疑だってよ」
「えぇ!?でも誰が命令したんですか」
「なんとまぁ中央四十六室だって」
「じょ、冗談ですよね?」
「まさか、幽霊が?」
「私からしたらあなた達の存在が幽霊みたいなもんなんだけど。」
