第63章 original〜尸魂界西梢局篇 散〜
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異常に天井の高い部屋。蝋燭で灯された決して広くない部屋の奥に横たわるポインティちゃんがおった。
「雑魚は任せる。」
「OK」
先にポインティちゃんの様子見に行ったら、ちょっとこれは不味いことになってそうな気がした。辺りを見渡すと4人が残っていて、ひとりがじっとこちらを見つめていた。
「鏡山の嬢ちゃん、こっち見んとちょっと耳貸し」
「はい」
「左から2番目の図体でかいヤツ。あいつの霊圧どない思う?」
「これって!」
「任せたで。」
「承知」
これで多分一連の事件の解決は出来るんちゃうかと思う。それよりも厄介な事になってしもうた。
「大丈夫か?ポインティちゃん」
ゲテモノが入った血の池からポインティちゃんを救おうと思って腕を入れた。その瞬間、霊力が溶かされた感覚があった。ということは、なんらかの作用でポインティちゃんはここで霊力を溶かされたっちゅうわけやな。
肩と脚には鉄の棒が刺さっとるしこりゃ抵抗できんわ。
「しっかりせぇ!ポインティちゃん!」
そう言うと彼女の口がパクパクと開いた。聞き取ろうと近付く。
「ソウル キャンディ……」
「ソウルキャンディ?そうか!」
肉体と魂魄を離せば、ということか。
「飲めるか?」
自分用のソウルキャンディを口に含んで間もなく、ポインティちゃんの肉体から魂魄が離れた。
「魂魄が……」
霊力があまりに少ないためか、死覇装姿では無い。いやそんなことよりも、ポインティちゃんの体の縁に靄がかかってぼやけている。存在がすぐに崩れてしまいそうだ。座る気力もないようで、ぐったりと身を任せられた。
「平子隊長、大丈夫です。なんとか間に合いました。あの床の下から逃げた人がいます。追ってください。」
「鏡山の姉ちゃんが相手してる。心配せんでええ」
人間相手だ。なんの造作もない。数分で鎮圧できた。
「ナンシー、お前は事務的なことあるやろ。任せる。」
「あぁ。……それ、お前らのリーダーの肉体だろ?」
「同じ人間の仕業とは思えないよ……隊長の肉体は無事ですか?」
ゲテモノの水に浸かった肉体を引き上げた。
「怪我はこの鉄の棒刺さったとこの他にあるか?」
「多分ないと思います。」