第62章 original~尸魂界西梢局篇 贄~
作り出した魂魄を死体に入れて戦闘要員として使役する、それが改造魂魄計画。道徳的に問題があるとして間際になって中止になった計画だ。
魂魄入りの水をミイラに入れたら生き返る、確かに一理あるかもしれん。
「いきかえらない、そのたましいは、あなたのこどものじゃ、ない、」
「日本語分からないのよ、ごめんねぇ。」
そう言ってまたミイラに血を飲ませていた。
だいたい分かった。この人たちはミイラを生き返らせたいんだ。きっと自分の大切な人なんだろう。どういうわけでこんな忌々しい術を編み出したのか分からないけど、彼らがここに集う理由はそれだろうな。
また暫くすると私の体にも大きな変化があった。
つらつらと意識が混濁してきた。眠ったり起きたりの時間が増える。儀式に参加する人はまだ生きてるのか、とまた歌い始めていよいよ私の魂を完全に抜こうとしているらしい。
瞼を何度か動かして、閉じた。
私、死ぬんかなとこのまま魂魄も溶けだしてしまうんだなとある種の覚悟をした。