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【BLEACH】

第62章 original~尸魂界西梢局篇 贄~


私の感覚では24時間くらいだが、きっと1時間も経ってないだろう、その状態が続いた。

おばばと呼ばれる人が私の前で腕と指を大きく動かして鉄の棒を血に入れた。

なにかを測っているかのような仕草をみせて、また歌に加わった。それを3~4回繰り返した。

「そろそろ絶命するはずなのに。」

反論する代わりに目だけ動かした。喜助さんに崩玉を制御してもらう鬼道を仕込んでもらった時よりも霊力が無い。霊力無くなっても、霊力の生成が出来れば問題ないけれども。ちょっとまずいのは、私の魂魄の核がぶれ始めているような感覚がある。それが全て溶けだしてしまったら。恐らく私は本当に死ぬ。

あぁ、そっか。ポールが言ってた魂魄消失ってもしやこの事なのでは?魂魄がこのまま溶け出せば導かれることはないと思う。恐らく霊子として分解されているんだと思う。

魂魄が形を失い、溶けだそうとしている。形を失うと言うのが痛いな。そのまま肉体から出てくれたら死神化で出れるのに、溶けられたらむりだわ。どうしようもない。

酸素が薄くなってきた気がするのは気の所為か。私の血液が足りていないのか。大きい呼吸をゆっくり繰り返した。


「13日の土曜日の宴に相応しい魂だよ。こんなに立派なものは初めてだね。魂が溶けきるのを待っていたら時がすぎる。次に移ろう。」

そう言うと血の水を柄杓で救い、盃に入れて行った。

参加者全員がそれを手にとるので、それを飲むのか、、、?と思ったが、皆、棺の側へと寄った。そして、中にいる干からびた彼らのその口にその盃の水を少し含ませた。飲ませるとまた血の水をすくって盃にとり、ミイラに飲ませる。何度も繰り返しているようだった。

「あれってなにかいみがあるんですか?」

ポツポツと単語を呟いてみた。


「ばぁ!この子まだ喋るよ!」
「生命力が高いだけだ。ありがたいことよ。」
「なんの意味があるの?って聞かれたよ。答えていい?」
「これだけ力ある聖水を作ってくれたんだから、答えてあげてもいい。教えてやりなさい。」
「あなたの魂を溶かしたこの聖水を、あの人たちに飲ませるの。そしたらね、生き返ってくれるんだよ。」

なるほど、理論的にいえば改造魂魄の類と一緒か。
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