第62章 original~尸魂界西梢局篇 贄~
流石に義骸に入って現世の生活謳歌するよ?最低80までは生きていたいのに。
だが、少し余裕が生まれた。もちろん肉体的にはピンチだが、精神的な余裕だ。
「みんな来たか。座れよ。」
その言葉に皆が座った。何かが始まるらしい。すると、英語で歌い始めた。難しいから内容は分からない。合唱のような歌だ。然るべきところで聞けばいいものなのだがなんせこの状況だ。聞き入れるはずがない。
すると、台に置かれていた皿の中身を次々と投入し始めた。林檎や桃といったフルーツに、何かの花。それだけであって欲しかったが、木の根や匂いのきつい草に赤土、なんかしらの液体、塩酸じゃないよね?なんかピリピリしてきた。ここからずっと見えてて、絶対入れて欲しくないものゾーンに突入した。小さな蝙蝠や生まれたてと思われる小動物の死骸をボトボトボトと。ってなんか虫浮いてるし!無理だ、虫入れたんか、お前絶対許さん。絶対許さん!!!最後に台からずっと存在感を放っていた立派な羊の頭部と小さな羊と思われる胴体をぼん、と入れられて、最後に水に浮くタイプのキャンドルを備えられた。
引火したらマジで知らんぞ。というかほんとに私今正気保ってるの凄いと思う。グロホラー顔負けの体験してるし。……ってこの慣れた手つきもしかして私の他にもこういうことされた人がいるってこと?
曲が終わったらしく静かになった。おばばと呼ばれていた人物が英語?じゃないような言葉を紡いでいる。その瞬間に、何故霊力が使えないのか理解出来た。
最近、大虚の体内に入った時に感じた感覚、霊力が奪われる感覚に襲われた。どちらかというと染み出していく感じだ。
体力もだいぶ無い上に、霊力まで奪われたらいよいよやばいし、こいつらそういうごっこじゃなくてマジなやつやないか。
また、皆が歌い始める。その歌声でだんだん力が抜けていき気がつくと夢なのか現なのか分からない状態にあった。