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【BLEACH】

第62章 original~尸魂界西梢局篇 贄~


最奥の部屋と思われる場所についた。地下なのに、天井が高い。見上げるとステンドグラスが高いところにある。2階分くらいの天井をぶち抜いたのだろうか。

そして壁沿いにはいくつか箱があった。

人々が蝋燭の火を燭台に移していく。ある程度視界が良好になったところで、その箱の中身がやはりミイラであることがわかった。棺桶の蓋の部分がガラス出できており、部屋の外のミイラと違って体の周りに綿が詰められ、綺麗な服に身を包んでいる。その服をよく見ると、10年以内に死んだ者の服装なのではないか、と感じた。恐らく生前の一張羅であろうが、服装に親近感をもった。

この部屋のミイラは老若男女、20体。半分は小さな箱で、子どもや赤子のミイラであることが予想できた。


そしてどれも眠っているような様子を留めている。確かに生きているとは言えないものもあるが、その殆どが『世界一美しいミイラ』のそれのように髪の毛が綺麗に残っているものもある。明るいところで見たら、爪やまつ毛、うぶ毛も見えるのではないかと言うほどのものもある。

「準備出来てますよ。」

その声の後、私は床に置かれた。と思ったのだが床ではない。そこの浅い風呂のような、もっと言えば人一人入るくらいの深皿に寝かされた。

その深皿には水が溜まっている。暗いのでなんの水かわからないのだが、すこしとろみのあるもので、臭い。薬草や化学薬品の臭いとフルーツの香りもするが、私も戦っていれば臭いを覚えてくる、この鉄臭い臭い。

それを理解した途端に私はそこから這い出ようとした。

やばい、ここに居たらやばい。無理。皿の外側で胃の中のものを吐いた。

「だめだめ、大人しくしといてね。」

男が私の上体を押した。深皿の底に背中が着いてもギリギリ顔には水面がつかない。首に力をあげないと耳の中には血の水が入ってくるが。

人間に破道の技を使うと、後でややこしいかな。中央に呼び出されでもしたら面倒だし、縛道でちょっと大人しくしてもらうか。


「縛道の一 【塞】」

ほぼほぼ使ったことない技だがこの程度なら人間相手の制圧に使って咎められることはない。

あれ?何も起きない。使って無さすぎて何か間違えたか?
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