第62章 original~尸魂界西梢局篇 贄~
今日のお共はささこでなくソウルキャンディのチャッピー。飲みこむべく、ポーチからソウルキャンディを取り出そうとした。
大玉あめくらいの大きさのそれを飲みこむのに苦戦するため、喜助さんが作ってくれたコンパクトの有難みを感じながら口に含んでせーので飲もうとした。
その時、家の中からガサガサと音を立てて出口へ走ってくる音を確認した。そちらを向いた瞬間、視界が黒く染った。そして、身体が宙に浮いてそのまま落下を始めた。口に含んでいたソウルキャンディと手に持っていたケースは自身から離れてしまう。間もなく背中の鈍痛がきた。一瞬呼吸が止まり咳き込む。
「アジア人だよ、みんな。こんなところで子ども一人危ないですよ~。私と一緒にお母さんを待とうね?怖くないよ、そこの教会に行こうねうんうん」
善意か悪意かどっちだ、黒い布を纏った女性が私に覆いかぶさっている。いやこれは悪意だろうな。
ソウルキャンディが手の届かない位置にある。人間に対しての鬼道って使って良かったっけ?と考えあぐねているうちに腹部に電撃が走った。それは比喩ではなくその表現そのもの。確認するまでもなくスタンガンだと判った。