第61章 original~尸魂界西梢局篇~
「そういう問題なん?」
「そうじゃなくて、調査してるんですか!」
「それやねんけど、ちょっと俺、墓の方行ってみようかなと思ってんねん。」
「お墓に?確かにいそう。」
「ポインティはどうする?」
「私もお供します。」
ナンシーがGoogle翻訳で話しかけてきた。
「He wants to go to cemetery.」
「理解しています。そこには幽霊がいると思われます。私はそれの処置の仕方を知っています。」
「なんや、Google翻訳で話しかけてくるから威圧感全くないな。」
「貴方は路地裏に来てください。私の相棒に乗せてあげます。」
平子さんに向かって言ってるので私はこの辺りの調査だろう。
「平子さん、よろしくお願いします!」
しばらくしてから、平子さんはゴーストとかいうこっちの浮遊霊に散々遊ばれたらしく疲労困憊で帰ってきていた。浮かばれなかった魂がある種の精霊になるらしい。例えば、若くして亡くなり、男に怨恨がある女の子の霊は夜に墓へ迷い込んだ男を殺すウィリーという精霊になる、みたいな。基本的にはゴーストの完全なるお祓いは難しいらしく、人間の生活圏を荒らさぬように境界分けをするのが今の対策らしい。中には悪魔退治として人間に仇なすものを追い出す仕事もあるようだが。
「魂がゴーストになった、というのはないの?」
「ゴーストになった魂の数を把握出来るようにはなってる。」
「じゃあ謎だね。本当に。」
ポールに昼食を奢ってもらった。フィッシュアンドチップス。イギリスの料理はなんとかとか聞くけどこれは安定だ。
「ご馳走様。」
「僕は西の方に行く。16:00になったら例の場所で会おう。」
17:00には部隊を解散させるらしい。ぶっちゃけ夜の方がなんとなくいい気がするのだけど。勤務時間外の彼らを長く拘束させるわけにはいかないとな。
「ホワイト企業ですなぁ。」
教会や寺院などを中心にブラブラ歩き回ってみる。
しかしながら、肉体の私はそれなりに疲れてしまって、16:00までほとんどベンチで座って過ごしてしまった。
「成果なしやで。」
「明日も頼む。ポインティの言う通り、夜の方がいいのかもしれん。昼間は休んでくれ。15:00頃に迎えに行く。」