第12章 暗殺事件
「やめとき。」
ギン隊長の思わぬ言葉に聞き返した。
「中央四十六室やで。どんなとこかわかってんの?今、ポインティちゃんが勝手な事したら新一番隊はどうなる?大人しく持ち場に戻っとき。」
「よくよく考えたら、中央四十六室からの指令は異例なことばかりだったと聞いています。中央四十六室が絡んでる恐れがあります。組織としてではなくとも、死神と癒着している賢者がいるとか、とにかく行って確かめたい。」
「そんなに行きたいんなら僕が行く。」
ギン隊長が言った。
「隊長が今いなくなったら三番隊はどうするんですか。」
「それは君にも言えることやろ。ていうか、今中央四十六室は全面封鎖されて誰も入られへん。隊長でさえ入れるかわからんのに、まだ特務隊員の君が入れると思う?」
強行突破は無謀か。
「僕が行くから。」
「わかりました。」
ええこや、と言って私の頭に手を置いた。
「ポインティちゃん、もうこの件について探り入れるのはしまいにしてな。」
月光の影で表情が読めない
「どうして?」
無言で背を向けた
「これはな、君の力じゃどうにもならんことや。」
「何か知ってるんですか?」
「知ってたとしてもポインティちゃんには言わんよ。」
どうして、教えてくれないんですか
どうして、ひとりで抱え込むのですか、
色んな言葉が喉から溢れそうになる。
「子どもだからですか。私が頼りないですか?」
「いいや。違うで。ただ君を巻き込みたくないんや。」
私は返す言葉が見つからなかった
「これ言うの2回目やけど、もう僕を慕うのはやめ。ポインティちゃん傷つくことになる。」
そう言うと私は強烈な眠気に襲われた。
「……ッ」
ギン隊長の水色の瞳が近くにあった
「おやすみ。」
私は気を失った。