第60章 original〜贖罪篇〜
五百蔵を浦原商店へ招きいれた。
「聞きたいこと、たくさんあるって顔ッスね。」
「……あぁ。」
「ま、その話はあとにしましょう。テッサーーイ、あの義骸ってどこ置いてましたっけ?」
「はて、物置に無ければわかりませぬな。」
「この家もそろそろ改築必要ッスねぇ。」
と言いながら廊下で話している。
「二階建にしましょう。物が増えすぎたので、部屋数は多い方がいいでしょう。……思い出しました外の小屋に置いてますよ。」
「ええ〜?大切な商品ッスよ?見てきます。」
そう言いながら外へ出て、持ってきたのは義骸だった。
「ほら、それに入って。」
「義骸……?」
五百蔵が義骸に入って部屋の中をウロウロとしていると、奥から膳を持った握菱鉄裁元大鬼道長が部屋に入ってきたことにまた彼は驚きを見せた。
「なにぼうっと突っ立てるんスか。食べてくださいッスよ。」
机に並べられる何週間ぶりかのごはんを前に、五百蔵は涙を流しながらかきこんだ。
「俺の事、勘づいてるんだろ……」
「尸魂界を追われた罪人っよね。」
「そのよしみってか。こんな俺に……」
「よしみというよりか、空腹で倒れてる方を放ってはおけないんスよ。」
そう言って懐かしむように視線を棚に向けた。その先には写真立てがある。
「俺、あっちにいる時こんなに良くしてくれる人がいなかったんだ。」
ごはんを食べ終わったあと、膳を下げてお茶を飲みながら彼は自分の罪を話し始めた。
「俺は霊力を剥奪され、魄睡と鎖結が破壊された。もうただの魂魄と同じだ。霊子となって死ぬか虚に食い殺されるか、どちらにせよ俺に待ち受けるのは死だ。死刑も同然だ。」
「なのに、なんで同じ刑に処せられたアタシが生きてるかって。顔にそう書いてますよ。」
「……虚を斬魄刀で倒していたな。」
「ええ。アタシは霊力を取られる前にこっちへ逃げましたから。死神のままでこっちに来たんスよ。」
「技術開発局の初代局長だけあって義骸を作るのも容易いってか。」
「アタシたちの分は向こうで作ってきたのでね。あちらに捕捉される前に姿を晦ますことは出来ました。」
「正直、アンタが重大事件を侵したようには見えねぇ。嵌められたのか。」