第59章 original〜魂魄の底〜
わかりやすく霊圧を上げた。一護、感じるかな。
「……虚閃」
刀の鋒から虚閃が放たれた。一護の霊圧も感じたからタイミングは同じになるはず。
「おおおおっ!ぐはっ、ぁぁあ!!」
虚は横たわった。左脇腹は大穴が空いている。
「一護!」
腹から水が溢れ出し、そこから一護が現れた。
「お前の斬魄刀、水月が俺を運んでくれたらしい。」
「卍解したときに水月の涙を落としておいたからね。一護を助けられるように。」
卍解が消える。
「一護、この体液落とさないと霊力は減り続けるらしい。貴方は下がってて。」
虚は腹の大穴を塞ごうとしている。
「縛道の六十三 鎖条鎖縛」
霊力の鎖が虚の首に巻きついた。
「こんな、もの、!僕は、僕はこんなことでは……」
「一護が救出できたんならもう手加減することはない。」
「はっ、お前のその細い腕で僕の仮面は割れやしないさ!」
鎖条鎖縛の鎖がカタカタ震えている。
「そう言いつつ、震えてるじゃない。そりゃ貴方を消滅させるんなら容易いよ。でも私は死神。斬魄刀で貴方の仮面を割って、罪を浄化するのが仕事。刀で斬るんじゃ力は足りないかもしれないわね。でも、そのための斬魄刀よ。風月!」
大鎌の風月を呼び出した。
鎌を3回、破面の仮面に向けて振った。斬った感触はある。虚は叫び声を上げて消えていった。
「ちょっと長引いたかな。」
後ろで倒れる音がした。一護が気を失ったようだ。これだけ霊力を失えばそりゃそうか。私も早く体液拭かないと同じようになる。
「みんなー!一護の身体に触れないように運べる?」
「……といいますと? 」
「花月、花盾で一護包んで」
一護が花の蕾の中に入っていった。
「3人なら運べるでしょ。浦原商店連れてってあげて。多分喜助さんが何とかしてくれると思うけど、誰もいなかったら、地下を借りよう。15分もすれば私も行くから、そんときに貴方たちの手当もするわ。」
「隊長はなにをされるおつもりで?」
「私は後処理する。地面抉れてるの花月で直すよ。わざわざ技術開発局の手をかりなくてもいいかな。それから魂魄異常とか確認しないと。」