第59章 original〜魂魄の底〜
と、いうことはここに一護がいるはず。呼吸ができるだけ幸いだった。
「一護!一護いる?」
皮膚側だろうか、赤い光が薄ら差し込んでいるので視界は悪くはなかった。精神を研ぎ澄まし、霊圧感知する。
「あった。一護の霊力かなり漏れて漂ってるわね。」
泳ぐようにして進んでいくと、気絶した一護の姿があった。
「一護!起きて!一護!!」
「……んん、ざん、げつの……おっさん、やめ 」
「一護!」
「げつが てん」
魘されている。斬魄刀と戦ってる夢でも見てるのだろうか。月牙天衝を放った感じする。
月牙天衝、そう彼が言った時、彼の体が淡く光、そこから霊力が抜けた。
「幻術を見せて、霊力を使わせてるのかな。一護!一護!はぁ、もうちょっと乱暴だけど許してね!撃!」
鬼道を彼にぶつけた。緩くはしたつもりだが、鬼道の霊力が吸収されて、威力はさらに弱くなった。それに、私の霊力自体も体液に吸われてしまった。
「いってぇぇ!!!」
「起きた!」
「なにしやがる!って、お前、ポインティ!なんで、俺は斬月のおっさんと……」
「それは幻だったのよ。一護大丈夫?結構霊力抜けたみたいね。」
「そうか、俺虚と戦って吸収されたんだ!」
「そ、ここは体内。一護が中にいるって知ったら攻撃出来なくてね。私も取り込まれちゃったよ。」
肩から光の玉が抜ける。
「夢を見てなくても霊力が抜けちゃう。多分この体液が原因。水月や氷月がいつも通り使えたらこんなのどうとでもなるのにね。」
「はっ、俺の斬魄刀!」
「そう、反応が薄い。そこまで霊力失ったらこの空間では卍解も厳しいでしょうね。」
「お前の斬魄刀も?」
「さっき、鬼道使ったら鬼道そのものの霊力を奪われた。そして私からもね。つまり、霊力を使えば吸収される。私はまだ卍解出来るでしょうけど、長くはもたないでしょう。」
「お前、卍解できるのか?」
「失礼ね。この背中の文字、読めないの?それに、卍解ってのはひょいひょい使うもんじゃないの!」
そう言ってるうちにまた体から霊力が抜けた。
「長居は無用。出口を探そう。」
「出口なんてあるのかよ。」
「無ければつくる!」
「お、おう」