第58章 original〜五月晴れ〜
現世に着いた。ってこの霊圧!ただの大虚じゃない!
「レン!どうなってるの?報告の情報不足!これは……」
『一番隊隊長 佐伯ポインティ殿 聞こえますか。技術開発局です。』
地獄蝶を肩に乗せて、霊圧の元へ向かった。
『現世駐在中の一番隊隊士の報告を受け、空座町に出現した大虚の分析を行いました。霊力の量、そして外形からして、ヴァストローデ級と思われます。』
「そうですよね!もっと早く言っといてほしかったよ!射程圏内!天挺空羅!みんな無事!?攻撃はしなくていい。縛道で取り押さえなさい!40秒で向かう!」
一護が来ないのはなんで?あの人のことだ、こんな霊圧感じたらすぐ飛んでくるのに。
ヴァストローデ級か。ハリベルやバラガンがヴァストローデ級から仮面を割った破面だと資料で読んだ。ちょっと前まで破面と戦ってたんだ、そう弱気にならなくても大丈夫。早く行かねば、部下が危ない。
『隊長、』
「レン!大虚と聞いたらギリアンだって思うじゃないの!」
『次回からは階級まで報告させます。増援必要ですか。』
「愚問!」
風の主の名前を叫ぶ。
「旋風雷竜刃!」
風の刃が雷を帯びる。距離を増す事に威力も上がり、虚の身体を裂いた。
『やりぃ!これ、雷月も手伝ってくれたらもっと威力増すんだけどなぁ。あっ、もう変えようとしてない?風月ちゃんたちの出番こんだけ?えええ』
「た、隊長……」
虚は三人の部下たちの鎖条鎖縛により、身動きがとれずにいたのだ。
「3人ともよく持ちこたえました。下がってなさい。」
「隊長、それが……死神代行が飲み込まれました。」
「はぁ!?」
ヴァストローデ級の大虚は、通常、人の成とそう変わらない。しかし、あの虚は3m弱の巨躯で、肥満体型をしている。アジューカスではないと決定付けるのは霊力の大きさだろうか。それにしても、あの腹の中に一護がいるの?
「食べちゃったの?!」
「あっ、いえ、腹を斬ったらあの脂肪にぐんぐん吸収されてしまい……」
「……微かに一護の霊力を感じる。貴方達、怪我の程度を見る限り動けそうね。下がって周囲の魂魄への影響がないか見てきなさい。」
あの脂肪では、風月の攻撃も大したものにはならないだろう。
「はぁ、どいつもこいつもよってたかって、そんなに僕に食べられたい?」