第58章 original〜五月晴れ〜
生憎、殺陣スクール行ったことないからわからんのですが。
「どのくらいならってるん?」
「小6、かなぁ、?」
「小学生からしてたらそりゃ上手いかぁ〜!田中が『佐伯に殺されると思った』って言ってたんだけど、覇気がすごかったもんな。」
「そうかなぁ?」
「あの文化祭以降、周りの反応変わったやろ?」
「めっちゃ変わったよ。」
「そのくらいすごかったもんな。でも、俺は前からポインティのこと好きだと思ってた。」
「……えっ?」
「入学式の終わってすぐかな、学校の近くの大通で事故あったやん。」
私が魂葬した、あの3歳の息子を持つ女の人の事故か。
「あの時、ポインティが手を合わせてるのを見て優しい人なんだなと思ったんだ。」
「ああいうの見るとちょっとね。」
「たまに突飛なことするけど」
「どんなこと!?」
「友達といるときはめっちゃ元気やん?廊下走って怒られてたこともあったし、普段のキャラじゃないことするときあるなぁと思うこともあるけど」
これまだささこだからこんなもんなだけで、、
「というかたまにめっちゃ大人びた雰囲気になって、遠く見てたりするからさ、なにか思うことあるのかな?とか気になってた。ちょっと好きかもと思ってた。」
「そうなんだ……」
「だから、安藤役に立候補したんやで。ポインティが大須賀立候補したからさ。」
「そこまで言われるとちょっと照れちゃうなぁ。……でも、その気持ちいつまで続くかわかんないよ?すぐ飽きちゃうって。」
「そうかなぁ?」
「そうだよ。」
だから、私のことを好きになるのはおよしなさい、と心で念じた。
「高校生の恋愛なんてそういうもんでしょ?」
「だったら、俺と高校生の恋愛しようよ。」
ストレートすぎる言葉が胸に刺さる。
「高校生カップルは続かないっていう気持ちはわかるよ。だけど、いい思い出にはなると思う。高校時代振り返った時に、ポインティとこうして遊んだっていう経験は良いものなんじゃないかな。」
「波瑠くん……」
「ポインティは誠実なことがわかった。自分の気持ちに嘘つけないんよな。こうやって遊んでもいいと思える男なら、一回付き合ってみるっていう選択肢をとる女子も多いと思うし。」