第58章 original〜五月晴れ〜
「ポインティの演技、リハと違いすぎてびっくりよ。あれはベストアクター賞とるわ。」
「はぁぁ、安藤みたいなストレートに言葉伝えてくれる人の方がいいよね。」
放課後家に帰ろうとすると廊下でうたちゃんがキャッキャしてるのをみた。
「自分のシーンになったら恥ずかしがって俯くの!可愛いくない?」
「なにそれ可愛い。」
「はぁ、好き。どうしよ。」
「うちのクラスでも佐伯さんのファンになった子たくさん。バスに乗ってるところを盗撮してたもん。」
おい!笑
「それに、あき先輩のクラスメイトの男の人が、一目惚れしたって!」
「まじで!?」
まじで!??!!?
そーっと学校を出た。なんという反響。
「隊長本当にかっこよかったですからね!」
「僕も見ました。あれは確かに。」
「余もみました。惚れぬ方が厳しいでしょう。」
「隊長ー!!!男装してみませんかぁ!!」
一番隊隊士に上映会をしたらしい。勝手に。なんてことをしてくれるんだ。
「いや!ほんともうやめて!学校でもそんな目で見られてうんざりしてんだからさ!」
リンは他の隊士にも見せたらしく、それでおちょくられるようになった。
「現世行ってきます。」
「行ってらっしゃいませ〜!」
私がちょっと機嫌悪いのわかってるんだろうか。
嫌な気持ちではないけれど、恥ずかしいからやめて欲しい。
「あっ、ポインティさんご無沙汰ッス〜。」
「……リンからなんか見せられた?」
「鏡山副隊長ッスか?いえ特に。」
「ならばよし。」
「夜一さんには見せてもらいましたよ。文化祭の劇の動画。」
なんで夜一さんがもってんだ!
「高校生活を楽しめているようで良かったッス。本当は普通に学校生活をもっと楽しんで欲しいッスけど。」
「……喜助さん。」
「アタシの知らないポインティさんを見れた気がして嬉しかったです。」
そう言って貰えて私も嬉しい。やっぱりよくできた大人ですよ、うちの喜助さんは。
「ここで2日任務を終えたあと、1日尸魂界に戻って、それからは実家なの。あんまりゆっくりできないのが残念。」
「実家でゆっくり過ごすべきッスよ。今生きてる人を大切にしてください。」