• テキストサイズ

【BLEACH】

第58章 original〜五月晴れ〜



「上様は御台所様の気を引くために高価な捧げ物を」
「御台所様は寂しさを埋める為に豪華絢爛な生活を送る。」
「無理矢理の縁談。恋を知る前に故郷を離れて嫉妬憎悪闇渦巻くこの城の奥に閉じ込められる。」
「憐れな私。少しばかりは贅沢しても。」
「それが積み重なり遂には予算の多くを大奥が、そこに君臨する御台所 舞里姫様の為のものとなった。」

「このものを作ったのは誰ぞ。」
「今日の番は加藤左衛門殿でございました。」
「ここへ呼べ。」
「加藤左衛門、ここに。」
「なんぞこの料理。私はこのような田舎じみた味を好むと思ったのか?」
「い、いえ。しかし、御台所様は以前この味を好きだと……」
「黙れ!今はこれを食す気分ではない!」
「お口に合わないものを大変申し訳ありません。すぐ作り直します。」
「もう良い。お前は二度とこの城を踏むな。」

「御台様!この若者は上様が最も信頼をおく料理番の一番弟子でございます。そのようなことを勝手に決められるのは……」
「うるさい!私の乳母でありながらたてをつくか!お前も私の気分ひとつでどうにでもなるのだぞ!」
「御台所様……っ!」
「気分が悪うなった。加藤左衛門は死刑、お前の師は即この城から退去せよ。」
「そんな!!」
「上様にお伝えせよ!この大奥は私の城。ここでは私が法なのよ。」


「大須賀様が近衛を辞められてからというもの、御台所様の様子が大変変わられた。」
「多少の我儘はあれどもあそこまで横暴ではなかった。」
「口を慎めよ、どこでだれが聞いてるかわかりませぬ。」

うたちゃんの演技本当にすごいなぁ。まじまじと見るけれど、私のシーンは恥ずかしくて見てられない。

「由緒ある出のお前にはわからんだろう。出世なんてそう簡単にはできやしない。」
「不愉快だ。私は職務を全うし、この刀の腕を買われて近衛の一人として御台所様の護衛を仰せつかった。中山ほどの剣の腕があれば、江戸城で重宝されるだろう。お前が望むのならばとりあってやろうか。」
「はっそういうところが腹立つってんだ。俺は下級武士の中山家の次男、廉造だ。これ以上の昇進はねぇよ。この世界では、実力よりも家柄重視。お前だって大須賀家に生まれてなければ初めっからここで始まりここで終わるさ。だから、近衛でありながら望んでこんな底辺をわざわざ選んだお前が気に食わねえ!」
/ 1032ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp