第58章 original〜五月晴れ〜
なんちゃって、と言って笑った。
「うん、でも本当にかっこよかった。ポインティちゃんに演劇部に入ってもらって色んな役を演じて欲しいって思ったんだけど、だめ?」
「部活には入れないなぁ。」
「そうだよね。殺陣頑張ってるもんね。」
「まぁうん。」
「多分、あのシナリオ、次は演劇部で使うと思うの。その時、殺陣の指導してくれるかな?先輩には言っておく。勿論、ポインティちゃんの都合がいい時でいいから。」
「そういうのでいいなら、いいよ?」
ささこもそのくらいなら出来ると思うし。
「わぁ、ありがとう!嬉しい!」
『ただいまの時刻をもちまして、片付けを終了します。10分より終礼を始めてください。』
「戻らないと。」
「うん!……きゃっ!」
うたちゃんが振り返った瞬間、階段を踏み外してしまった。
「危ない!」
うたちゃんの腕を掴んで引き寄せた。体幹強くて良かった〜。
「大丈夫?」
そう聞くと、うたちゃんは顔を真っ赤にして頷いた。
「あ、あたし先に行くね!」
・・・
・・・・・・・
・・・・・・・・・。
「罪な人ですねぇ隊長。」
「リンまだいたの?」
「あれは隊長に惚れてますよ〜。」
「あはは、自惚れじゃないけどそんな気するよ。」
「この姿でそこら歩いてたら、隊長の話で持ち切りでしたよ。カッコイイだの可愛いだの。」
「やだなぁ。」
「性別関係なくファンが出来てました。」
「下手なこと出来ないやん。」
「よし、ではあたしはこの辺で。」
「もうちょいゆっくりしたらそっち行くよ。」
リンが穿界門を開いた。
「気をつけてね。」
地獄蝶が飛び回るのに中に入らない。
「リン?」
「あんな紛い物じゃなくて、本当に命かけて戦ってる隊長の方がカッコイイよってマウント取ってやりたいですよ!」
それだけ言って帰って行った。
「あれまー鏡山副隊長もご主人様のファンになりましたね。」
「あははは」