第58章 original〜五月晴れ〜
「余計わかりません!喜助さんに何言ったんです?!」
「喜助の突かれたくないところを突いただけよ。」
「それが、私となんの関係で?」
そう言うと夜一さんはひょうきんな顔をした。
「ほれ、喜助の雰囲気がいつもと違えば、お前は気になるじゃろうて?他人事ではあるまいとわざわざ赴いてやったのよ。」
「ここ夜一さんの家ですけどね。」
「なはははそうじゃった。そうじゃった。」
「それによって夜一さんと喜助さんの関係に亀裂が入るみたいなことは無いですか?」
「儂らにか?それは無い。絶対。」
「ならいいです。」
なんなんだろうか、喜助さんを惑わすことを言った、なんて。
その後、浦原商店へ行っても特に変わりはない。2人きりになるタイミングとかあったけど、変わりない。
「隊長、14連勤お疲れ様です!」
「おかしいな、週4勤務のはずだったんだけどな。」
「仕方ないですよ、現世での霊障案件が全て一番隊の管轄になったんです。仕事も増えますよ。」
「副隊長の仕事がこんなに事務作業ばっかなんて聞いてないよ〜。それなら前の所と一緒だよね〜。」
「隊長、暫くご実家に帰られるとのことでしたが。」
「そうなの。現世にいても任務のため浦原商店へいることの方が多かったでしょ。実際実家帰るの……いつぶり?ゴールデンウィーク2日だけ帰ったくらいかな?」
現世のカレンダーを捲ってみる。
「来週文化祭があるの。高校生が本業だからね。」
「いいなぁ!JK!私も高校生になりたーい!」
「ゆっくりしてきてください。隊長が居ない時の動きにも全隊士がもう慣れてますので支障はありません。こちらの事は気にせず。」
「いつもありがとう。2人とも。」
「えっへん!現世のお菓子買ってきてくださいねー!あたしはハーゲンダッツがいいでーす!」
「僕はスタバの新作飲んでみたいです。」
「レンもミーハーになってるし!」