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【BLEACH】

第58章 original〜五月晴れ〜


「蓮美のままでいてたら、面倒じゃなかったのかなとか思うのよね。でも、私には父も母も、弟もいて、学校の友達もいる。みんな大切で、出会えたことが嬉しいから、転生して良かったとも思うんだ。」
「そうじゃそうじゃ、お主は蓮美の転生者であって、佐伯ポインティという人間。今の時を歩み、生きていかねばならん。」
「そう、私はちゃんと今の人生を歩みたい。その上で私は喜助さんのこと好きだからさ。私の中にいる蓮美という自分と、今の自分、喜助さんを想う気持ちは変わらない。」
「そうか。」

夜一さんは続きの言葉を中々発しなかった。

「喜助さん、私が欲しい言葉をなかなか言ってくれないからちょっと不安になるんだよね。特にホルモンバランス崩れる時。」
「と、いうと?」
「私の年齢的なこともあるから、言わないのだと思う。そんなに若くからアタシだけを見ていると視野が狭くなるとか言ってたのもあると思うんだけど、この先、喜助さんと私が一緒に歩く未来を連想させる言葉は言ってくれないのよ。」
「ほう。」
「私は喜助さんの隣にいたいのに、喜助さんはそれを言ってくれないから、ちょっと不安になるよ。……ってこんなこと夜一さんに話しても仕方ないよね。」

氷が溶けて、グラスに当たる音がした。

「喜助は、ポインティのことを愛してる。それは間違いなかろう。されど……」
「されど?」
「彼奴も、色々思うことがあるのじゃろうな。」
「と、いうと?」
「儂にもわからん。」
「えぇ?」

夜一さんが立ち上がった。

「そうじゃ、今日はポインティに謝罪しに参った。」
「謝りに?なにをですか?」
「もしや、儂は喜助を惑わすようなことを言ってしまったやもしれん。」
「んえぇ!?ど、どんな?」
「それは言えぬ。」
「え、え、」

喜助を惑わす

色仕掛けでもした?!

「よ、夜一さん、そりゃ、喜助さんとの関係は私とのそれよりも特別なんだろうなって思いますよ、、。ちょっとやきもちやくくらいには。恋情を抱いたのなら、その……私、夜一さんに勝てる気しないので、、、その、あの、ちゃんと言ってくださると……」
「はっはっはっ、そういうのではない。じゃが、まぁ似たようなことかもしれんな。すまぬ。それ如きで関係が絶える程、お主らの繋がりはやわではなかろうが、今し方話を聞いて、謝罪すべきだと強く思った。」
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