第12章 暗殺事件
生返事をしたっきり、ギン隊長はなにも言わなかった。
微妙な空気で散歩する。
藍染隊長のことやルキアのことが交互に流れてくる。
ルキアを助けたい。でも私にその術はない。
黒崎一護。彼は意外と粘っている。希望もあるかもしれない。
私に力と勇気としがらみさえ無ければ。
「どないしたん?そない黙って。」
「……」
「顔、あげてみ?」
三番隊隊舎だった。
「ここに来たんも気付かんくらい、下向いとったんやで?」
「すいません」
「まぁええわ、話聞いたる、こっちおいで」
と三番隊隊舎の中へお邪魔する。
「ここ、僕の部屋や。」
仕事する部屋とは別の部屋のようだ。
「そこ、座り」
私はちょこんと座った。
「ポインティちゃんに笑顔ないんは辛いな~」
「え、えと、すいません……」
「藍染隊長のこと?旅禍のこと?それともルキアちゃんのこと?」
「全部です。」
「ほな、その元凶の人お仕置きしな、気がすまへんわ~」
私は少し笑って「お願いします」と返事した
「……全部、ボクに任せとき。」
こうやってギン隊長と話すのは久しぶりかもしれない。
そういえば、ここ数日至る所で霊圧がぶつかっているのだがそれに紛れてギン隊長のものもあった。冬獅郎の殺気を帯びた霊圧がギン隊長に当てられているのも感じる。
「ギン隊長は今誰かと揉めたりしてます?」
「どうして?」
「冬獅郎の霊圧がギン隊長に当てられるのを感じました。それに、吉良副隊長と雛森さんが衝突したとも聞いてます。揉めてなくても、その、良い雰囲気では無いのではないでしょうか。」
「あちらさんは事件解明のために積極的やからね。仕事熱心でええこっちゃ。」
「ギン隊長、普段から怪しい雰囲気漂ってるんですから。あんまり変な行動取らないでくださいね。」
「忠告どうも。」
「藍染隊長もあなたに対して何か申してたはずです。ギン隊長が疑われるの嫌なんですよ。」
「ポインティちゃんくらいやな、そう言ってくれんの。」
そんなことないと思います、と私は即答した
「少なからず、乱菊さんはそう思うんじゃないかな。」
「乱菊?ないない。あの子そんな子ちゃうて。」
「乱菊さんもきっと嫌ですよ。あんな感じの方ですけど、副隊長としての責任とか使命とかよくわかっていらっしゃる。上官と幼馴染が揉めるなんて、乱菊さんには辛いことです。」
