第56章 完現術篇 転
あと400mくらいかと思われた所で、XCUTIONメンバーとの戦闘が始まったようだ。
「何が起こってる?」
「わかんない。力比べにしては刺々しいかんじする。」
「一護は本気かも。さっき秀さん殴ったらしいし。」
「え?どうして!」
それを聞くなり、チャドさんは私を抜いて走って屋敷へ向かった。自身の完現術を展開している。
「秀さんの霊圧が揺れたね。怪我したのかな。」
「ポインティちゃん、お願い!」
花月を呼び、刀身が変化した大きな花の上に織姫さんを乗せて、チャドさんが窓を割ってお邪魔しますした部屋へ移動させた。さて、私の立ち回りはなにかな、と考える。走りながら、織姫さんと共にある花月から中の情報を受け取る。
「チャド、なんで、」
織姫さんは月島の腕の怪我を見るなり双天帰盾を発動した。
「やめろ、そいつの腕を治すなよ、」
織姫さんにとって月島さんは恩人、そんな彼を攻撃する貴方はどうかしてる。との意味の反論をした。
「さすがだね、いつも通り、すごい治療だ。」
「ありがとう。」
「やっぱり、お前らも同じなのかよ……」
一護が声を震わせる。
「忘れたの?月島さんにはずっと助けてもらってたこと……」
ルキア救出の時も、虚圏での戦いも、藍染を倒せたのも全て月島さんのお陰だと。
「全部月島さんがいたからじゃないか。」
一護の目はなんとも情けないものだった。割れた窓ガラスの上にガシャりと立ち、花月を刀身に戻す。
「お前は……ポインティ、!」
どっちだ、と私を見定めるようにして見つめている。
さて、ここでの正解はー
刀の鋒を一護に向けた。
「誰のおかげで強くなったと思ってるの。全ては秀さんのおかげでしょ。」
そう告げると、お前もなのかよ……と項垂れたが、彼の殺意が高まったのか彼の霊圧がより荒々しくなった。
「月島ァァァ!!!」
下では銀城空吾が戦ってる。……このままじゃ一護の友達や妹が巻き添えになる。
しかし一護は投げやりという言葉が相応しいほどの攻撃を加えていった。