第56章 完現術篇 転
スマホが鳴る。相手は……喜助さん!!!
ドドドドドトド ドウシヨ
やっば、さっきの武者震いより怖いわ、怖い怖い怖い怖い
「も、しもし?」
『朽木だ。』
「なーんだ、ルキアか。」
『通信機器を浦原から借りた。』
「そっちは順調?」
『あぁ、今から仕上げに入る。私は先にそちらへ向かってタイミングを伺うことにする。』
「ん、じゃ私は私のできることをするわ。」
『それにあたってだが、死神に戻すためのこの刀は一護にほぼ霊力が無いことを条件に作っている。中途半端に霊力を備えた今の一護にこの装置を使えばどうなるかわからん。霊力の暴走をしかねん。最悪、魂魄が持たない恐れがある。』
「つまり?」
『敵の狙いは一護に宿った力だと聞いた。ならば、奴らに力を奪わせてやってくれ。』
「相手さん、強くなっちゃうよ?」
『こちらからは兄様、恋次、日番谷隊長、更木隊長、斑目三席が応援に来る。』
「愚問だったか。しかもそれ私出番ないやつ。」
『ポインティは久しぶりの本格的な戦い。身体を慣らす程度にしておけとの総隊長からのご配慮だ。』
「はぁ、そんなに信用されてないんかぁ。」
『そうではない。恐らくだが相手は人間。正真正銘の人間相手に、本気で刃が下ろせるか?』
「口ではすると言うけど。」
『そういうことだ。』
「はいはい、じゃ私は後方支援にまわりますよ。ちょうど自分の部下もいることですし。あっ、」
視界に織姫さんたちの姿を捉えた。
「ルキア、電話切るね。またあとで。」
「朽木さんと電話してたの?」
「織姫さんによろしくって。」
「朽木や尸魂界の仲間も一護の霊力が戻ったことを喜んでくれるだろう。」
「そうだね!それもこれも全部月島さんの尽力あってだね!」
この2人は完全に月島という存在を植え付けられている。ということは下手すれば一護に襲わせる恐れもある、か。
「あっ!黒崎くんの霊圧だ!」
「この先だよ。もう着いちゃったみたいね。」
「……でもなんだか、変な感じ。」
「まだ霊圧が不安定なのか?」
「ううん、なんだか荒々しい感じがするの。ポインティちゃんならわかるよね?」
「殺気だった感じするね。」
戦闘はまだ始まってないが、一触即発か。
「やっぱりおかしい。急ごう。」
「ウム」