第12章 暗殺事件
『うーーん。』
「ちょっと遠い?」
『正確な場所がわからないんでなんとも……』
殺害現場がここから見えない。
『現場が判れば調べられるのですか?』
と水月が話しかけてきた
『うん』
『あの死神を幻術にかければ現場へ向かわせることは容易いです。』
「ほう、なるほど。」
『じゃあ、水月が幻術をかけた後に、私が彼についていきますね!』
「よし、やってみるね。」
水月の力で雨が降る
「ん?今日は雨だったか?」
水月は水があればどんな幻術だってかけられる。
「俺、現場見てくるから。」
「うぃーす。」
『かかりました。』
『じゃあ、いってきまーす!』
花月の刃が粉々になった。そして一部が男の背中にぴったりとくっつくようについていくのが見えた。
「それにしても、水月が自ら手伝ってくれるなんて珍しい。」
『殺されたのがあの男だからです。』
「藍染隊長?……そういえば、水月、藍染隊長のこと嫌いだったけ?」
『彼は斬魄刀の能力を偽っている。幻術系の斬魄刀のはずなのに流水系だと。』
「本当の力を見せびらかしたくないんじゃないの?綾瀬川弓親さんの斬魄刀も皆に隠してるけど鬼道系なんでしょ?」
『彼は隊の気質故に隠しているんです。水は本当の姿を映します。とにかく藍染は警戒すべき人物です。』
『お待たせしましたー!周辺の霊子を根こそぎ収集してきました。』
「ありがとう。これから処理しよう。」
花月を両手に持ち、花月の持ち帰った霊子を一つ一つ感知していく。
まず、現場にいた死神の霊子、古い霊子を捨てた。
「副隊長格以上の霊子、及び旅禍のものがあれば抽出してもらえる?」
『藍染隊長の霊子がこれで、この位時間が経ってるものだと…んんと…これは違う、違う、これも違う、副隊長格以上といえば雛森副隊長、吉良副隊長、市丸隊長、日番谷隊長、松本副隊長、射場副隊長、檜佐木副隊長ですよ。』
全員、雛森さんの悲鳴を聞いて駆けつけた人たちだ。
「じゃあその中で、もっとも霊子が多く残ってるのは?」
『雛森副隊長でしょうか。その次は吉良副隊長ですね。でも、このふたりが藍染隊長を殺すことが出来るでしょうか』
「藍染隊長を殺した者の霊子は既に無くなっているか、今挙げた者の中にいるか。」
『現場の様子はどうだった?』
と水月が問うた。
『もう片付けられてた。』
「血痕とかは?」
『無かったよ』
