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【BLEACH】

第56章 完現術篇 転


「そうだ、昨日は怪我ありませんでしたか?」
「見ていたのか?」
「任務で。手出しできずすいません。」
「なら、一護のことも。」
「はい。しっかりこの目で確認しました。」
「そうか。なら話が早い。佐伯になら伝えても構わないだろう。一護は今、霊力を取り戻す修行をしている。」
「死神ではないよね。滅却師でもない。」
「完現術と言う能力の開花を目指している。俺や井上のような能力だ。修行をつけているのはその能力集団のリーダー完現術者の銀城空吾だ。」
「完現術者?貴方たちの能力って崩玉由来のものじゃないの?」
「起因は恐らく。しかし、能力は非常によく似ている。」

曰く、物質に宿る魂を使役する、というものだそう。

「確かにそれなら一護は死神の力は戻らなくとも、自力で霊力を戻し、戦闘力も備えることができるかも。」

そうしなくても、死神の力を取り戻す方法を考えてはくれてるけれど……。まぁ手段はあればあるほどいいかな。

「習得はした。扱えるまではもう少し。今、他の完現術者にも手伝ってもらって修行中だ。」
「ねぇそこにさ、」

私はチャドさんの耳元で小声で言った。

「月島秀九郎っていない?」

彼はいつもの無表情のままだった。

「あぁ、わからなかったらいいの。気にしないで。」
「……名前は聞いたことはある。」
「それほんと?」
「すまない、それしかわからない。」
「完現術者ってこと?」
「恐らく。」
「ありがとう。ちょっと私行ってくる。」


完現術とな。初めて聞くのだが喜助さんに話聞けたら良いのだけれど……。大霊書回廊で調べてみるか。これは報告案件だよな、と考えていると地獄蝶が肩に止まった。

『こちら十三番隊 副隊長 朽木ルキアです。応答願います。』
「ルキア、どうしたの?あっ、一番隊長 佐伯ポインティです。どうぞ。」

どうしてルキアから?という疑問はあったが、ルキアの言葉を待った。
『至急尋ねたいことがあります。今、時間大丈夫ですか。』
「そうね。……周りに誰もいない。大丈夫よ。」
『単刀直入に言う。一護は何をしている。』
「タイムリー。ルキア、たった今チャドさんから聞いたところよ。私もこの目で確認したから間違いない。」

チャドさんからの話を話しているうちに突如、浮竹隊長の声がした。

『その話、こちらで聞かせてはくれないか。』

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