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【BLEACH】

第56章 完現術篇 転


空座町の朝は静か……ではなかった。

「なんでお前がここおんねん!あの下駄んとこ行かんかいや!」
「朝から大声出さないでくだサイ……」

私が明け方向かったのは仮面の軍勢のアジト。ボロ倉庫にあるソファに寝かせてもらっている。

「2時間しか経ってないじゃない!せめてあと3時間だけ寝させてよ〜」
「おいハッチ!結界張っとったんちゃうんけ!」
「ハイ……でも、彼女ならいいかなと……。」
「ええ訳あるか!死神やぞ!し に が み !ウチの嫌いな死神や!」
「旧知の仲と聞いておりマス……」
「うちがよぉぉぉ知っとんのは蓮美ポインティや!死神のポインティなんて知らん!」
「ひよ里!ちょっと静かにしてよ!私今寝てるの!」
「急に他人の家来て、ソファ寝転ぶやつの言うセリフか!ハッチどいとけ!ウチが叩き起したる!!!」

ひよ里が助走を付けてきたのが分かった。はぁ、眠たいのに。

「イッタァァァ!!!」

と声を上げたのはひよ里の方だ。

「鎖条鎖縛の形態変化。物理攻撃に対する盾の使い方をするなんて珍しいデス。」
「今かんっっぜんに殴られる感じやったやろ!なんで詠唱破棄でしかも何も言わんと急にこんなんすんねん!このっこのっ!」

ジャンジャンと鎖の揺れる音が響く。

「アイツんとこ行けや!」
「ひよ里、そんなに私のこと嫌い?」

鎖条鎖縛を解いて尋ねてみるとひよ里は目を釣りあげた。

「大嫌いや!死神なんて!真子もローズも拳西も白も!」
「そっかぁ。残念。」

ひよ里は死神が嫌いなだけで、多分個人は嫌いじゃないと思う。

「ってなんで寝ようとすんねん!浦原商店行け!」
「ねぇひよ里、昔から私たちの間取り持ってくれてたから話聞いてよ!!」
「そんなつもり一切ないけどな!」
「喜助さんと会いにくい……」
「なんやそれ。」
「いやさ、ちょっとさ、避けちゃってる。あっちは多分拗ねてる。」
「原因は?」
「私にある。」
「はぁぁぁ……めんどうごと増やすな!!!!もうかえれぇぇぇ!!!」

ひよ里はあろうことか虚化して私を蹴りあげた。屋根を突き抜け北東の方へ飛ばされる。


お陰で目は冴えた。小学生が登校しているその上空に立ち、空を見上げる。

さて、どうしたものか。

「……チャドさん!」

チャドさんが私のことを道端から見ていた。

「学校はサボりですか?」
「そっちこそ。」
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