第55章 完現術篇 序
キリちゃん、そしてリモート鏡山副隊長ズに、織姫さんが術に嵌っている可能性を伝えた。
「織姫さんにもしっかりヒアリングする。どんな記憶操作をされているか分かれば、目的もはっきりするかも。」
「井上織姫さん、滅却師の石田雨竜氏、そして隊長。共通点として挙げられるのは限られていると思います。」
「チャドさんも記憶操作されていたら尚更ね。」
交差点にあるのはー
「黒崎一護。一護の身辺を漁るか〜。キリちゃんは通常通りでいいよ。私がやっとくからさ。リンとレンはそっちからヘルプしてくれる?」
「黒崎さん関係なら、隊長に任せた方がいいですね。わかりました。こっちのことは僕達に任せてください。」
今日は夜遅い。チャドさんと一護の身辺調査は明日で構わないだろう。
「何かあったら連絡する。キリちゃん、月島秀九郎捜索部隊を織姫さん、チャドさん、一護の家の近所で張らせておいて。きっとまた月島秀九郎が来るかもしれないわ。」
「手配しています。」
「流石!」
さて、私は……ここに泊まるのか?尸魂界に戻って、現世でなにかあったときにすぐに駆けつけられないし。喜助さんと気まずい状態で……? 無理無理無理
「そこのテントで寝てもいい?」
「駄目ですよ!テントの余分はありません!隊長と同室なんて、みんな休めませんよ!」
「えぇ……?」
そういう事なら仕方ない、上に行くか。……いややっぱり織姫さんところで泊まらせて貰おう。護衛にもなるし。
そうして意気揚々と飛び出した。夜の街を駆けていく。織姫さんの霊力から異物を取りだせたら、記憶障害も治るのかな。
やってみる価値はあるかもしれませんが、厳しいかもしれません。自分のでさえあれだけのじかんが掛かったのですよ。と花月が言う。
月島秀九郎の霊圧、初めて触れるタイプのものだから覚えられなかった。咄嗟の演技で手一杯なんてかっこ悪いわ。とため息をついた。
その刹那 ー心の臓が震える感覚があった。
これは間違いなく霊圧なのだが、この霊圧をよく知っている。私が知っているものよりもかなり弱々しく、乱れてはいるが、強さと温かさの混じった太陽のような霊圧は昔と変わらない。