第55章 完現術篇 序
「そうね。」
「斬魄刀もあったと。」
「あった。」
「そう考えると、浦原殿みたいですよね。霊力もあって、斬魄刀も所持している。」
「尸魂界追放ってことは霊力は幾分か剥奪されるし、斬魄刀は没収でしょ。つまり、斬魄刀持ってる時点で……あっ、まさか夜一殿のように逃走幇助した人がいたりして。」
「そうなんども査問の最中に侵入許せるほど、中央四十六室は甘くないよ。」
彼が死神かもしれない線は捨てきれないけど、私にはどうもひっかかるものがあった。
「ん〜死神って感じしなかったのよね。」
「実際会ったのは一瞬の出来事だったと聞いてます。出会い頭すぐ術にかけられたのなら、見分けられなかったのかもしれませんよ。」
頭を捻らす。この違和感はなにか。
月島秀九郎の姿、声を記憶から取り出す。
「作られた記憶に死覇装着た彼の姿が無かったわ。」
「どんな記憶植え付けられたかにもよりますよね。」
月島秀九郎さんは、喜助さんのポジションにいたような気がする。尸魂界にいたころから家族同然で、現世で再会してから恋人になった。
「尸魂界にいた頃……かつ浦原殿のポジションということは……。確かに。どこか奇妙ですね。」
「死神であることを隠したいとか?」
「だとしたら、隊長を襲うのはかなりリスクが高いと思う。」
「んんん~でも本当に死神って感じしなくてさ。なんていうか、人っぽい。」
「ただの人間が?……あっ、そういえば隊長も人間ですね。」
「今じゃただの人間が不思議な力を持つ時代なのよ!」
「リン、適当言ってるでしょ。」
「はは。」
ただの人間が不思議な力を持つ時代……
「織姫さんとチャドさんみたいなタイプの、方かな?」
「え、でもあれは、崩玉の力が影響したのでは?」
「月島秀九郎も崩玉の力で不思議パワーを手に入れた人間ってこと?……それなら朽木ルキア副隊長さんの身辺洗う方がいいのかな。」
「……あぁ、そっか、ルキア、副隊長に昇進したんだった!」
「ええ?忘れます?仲良いじゃないですかー」
「あああ忘れてた、だってこのまえスイーツビュッフェ行った時副官のあれ、巻いてなかったし、、、気つかってくれたんかな、、」