第55章 完現術篇 序
その場で穿界門を開いて逃亡した。
「隊長、復帰ですか?」
天月ちゃんとばったり出会ってしまった。
「ちょっと報告すべき案件があったの。上官会議したいのだけど、今日全員いるかしら。」
「レン副隊長が非番です。」
「天月ちゃん、このあと用事?」
「いえ、済みました。」
「じゃあ悪いけど、上官会議の準備してもらってもいい?」
「わかりました。では先に行きますね。」
私が隊舎に着く頃には、既に準備が整っていた。
「数日、予定より早いけど徐々に復帰していくことにするわ。今日の議題は2本立て。1つ目は情報共有。まずは最近の任務や一番隊の状況等について口頭で共有してくれるかな。」
藍染関連の仕事は全て片付いたこと、一番隊に任されている通常任務は取り立てて報告すべき事はないこと、特別任務もないことを伝えられた。
「では各部、班からの報告をお願いします。」
それぞれからの近況の報告を受ける。
「砕六席からはこのあと報告を受けます。みなさん、長い間ありがとうございました。通いにはなりますが、以前のように、週の半分はこちらにいるようにします。引き続きの協力よろしくお願いいたします。さて、議題2に移りたいと思います。私が復帰を早めたきっかけです。」
今となっては謎に包まれた『月島秀九郎』
そして彼の持つ能力。私を狙った目的とは。
それらを共有した。
「隊長ご自身がそのような術に?信じられませんね。」
「隊長の、斬魄刀って、そーゆー幻術系の技を見破る力、ありましたよね?」
「あの鏡花水月にも対応できる程の能力を持つとか聞いた事あるっす。」
体鈍ったと思われてそうだな。
「皆、そうは言うけれども、隊長は暫く前線に出ていない。故に、鈍ってても致し方ないよ。隊長、組手や演練ならば世がお相手します。いつでもお声かけくださいね!」
「うーん、大虚ほぼ一撃で退散させたばかりだけどなぁ。」
と言いつつ、本題に入った。
「皆の意見が聞きたい。この件を、調査するか否か。」
皆の答えは一つ。ー調査を行いましょう。