第55章 完現術篇 序
そう決まれば総本部に申請書を出さなければ。
「ということで、まずは月島秀九郎を調査し、現世や尸魂界において悪い影響を与える人物であるか見定めたく思う所存です。」
「突然帰ってきたと思えば、挨拶も無しに厄介なものを持ち込みよる……。よかろう。許可する。」
小言を言いながらも申請書に印を押した。
「しかし、ひとつ条件がある。」
「条件?」
「この男を見つけ次第、速やかに報告。そしてその後は監視に当たれ。」
「それは承知しています。」
「儂の言葉がわかるか?許可するまでは深入りはするなと言っているのじゃ。」
「調査というより監視ですね。理由を聞いても?」
「月島秀九郎を見つけた後に教えよう。」
などといった事があったが、まずは月島秀九郎を探すことから始めよう。
その日の晩、各課班長は皆就業時間後も待機していた。
「時間外だからすぐ終わらせるよ〜。役職持ちは名簿もって集合。東雲四席は私の横に。」
「編成を組むんっすね。」
戦術やこういったことは東雲四席が積極的に意見してくれる。そして、数がいる編成については彼らの班で案を出してくれる。
「まずは、月島秀九郎捜索隊の編成を組みましょ。」
「編成人数はいつも通り5~7人編成ですかぁ?」
「いや、今回は人間相手の捜索。それならば三人一組5グループ、合計15名を派遣し、一気に見つけ出すのが良いっす。」
「そうね。1週間交代できるように計30人振り分けましょうか。機動班以外で編成してもらえる?特に他の編成に要望は無いわ。」
「各課、班の都合により編成に入れない欲しい隊士がいればこの会議後20分以内に伝えてくださいっす。」
「長はいかがされますか。」
「経理部の石丸七席をと思うのだけれど。リン、貴方は彼女と親交深いわね。剣術指導もしてると聞いたわ。力量どうかな?」
「能力としては何の問題ないですよ!何度か現世任務も行っていますし。それに、経理部には副部長もいますのでそちらも心配いりません。」
「そう、では石丸キリ七席を本任務の捜索隊の長に任命する。捜索隊の編成については戦術研究課に一任します。」
「明朝には案を提出します。」
「その後の監視隊には隠密機動班員に任せようと思います。」
「承知。編成は如何様に。」