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【BLEACH】

第55章 完現術篇 序


高校生活にも慣れてきた。来週から週4日ペースでの勤務が始まる。それまでに、と、浦原商店に呼び出された私は、ひとり商店を訪れた。

築年数は古く、ボロいけれども、落ち着けるこの家は嫌いじゃない。

「いやぁ、お呼び出しすいません。飲み物、何がいいっスか~?ちょうど、ラムネ仕入れたんっスけど。300円でどうっスか?」
「店長、やっぱりラムネのその値段はぼったくりだろ。」
「……お金とるんだ。」
「あぁ、いえいえ、お構いなく。それで、話ってなんです?何かありましたか。」

神妙な面持ちで尋ねると、あちらは扇子をパタパタさせて背中を向けた。

「黒崎サンの霊力の件、以前話しましたよね?彼の死神の力を戻す術を考えている、と。」
「……あぁ、はいはい。言ってましたね。」

やっべぇ、それも完全に抜けていたわ。

「そのブツっスけど、実は既に7割ほど、完成してます。」
「いつの間に?」
「彼が力を失ったその日から、彼の力を戻す術を探ってましたからね。理論上は可能でしたし、技術に関してもアタシの手にかかれば造作もない。ただ、倫理の面に於ける大勢の理解と、霊法の問題があった。アナタが休隊している間に、それらをクリアしました。彼と関わりのある護廷十三隊の隊員の協力もあり、もうほぼ完成しています。貴女も、もし彼に協力するのなら、力を貸してください。」
「ええもちろん。勿論協力します。」

だけど、彼は果たして、それを望むのか?

「彼は、皆を守る為にこの力を求める時が来ます。」
「え?」

心の中で思っただけなのに、まるで読心術の使い手のような。

「なにを驚いてるんっスか?ポインティサンの考えなんて大抵のことはわかるっスよ。」
「へ?!なんで!」
「面白いこと聞きますね。」

と言いながら浦原さんは部屋を出た。

「すんません、ご贔屓のお客様がいらしたので、ちょっと待っていてください。」

ご贔屓のお客様?この店にそんな客が?というシンプルな疑問を抱き、部屋から店の方を覗いた。
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